そして、私たちは愛に帰る

昨日、この年末年始の映画の中でも必見の名作という評判の、トルコ系ドイツ人監督ファティ・アキンの映画「そして、私たちは愛に帰る」を観ました。
トルコ系移民が多く、移民差別が社会問題となっているドイツと、EU加盟に関して、司法制度・人権保護の改善などが議論となっているトルコを舞台に、3組の親子の人生が交錯しつつ、その愛と死、そして赦しを描く、見応えのあるドラマです。たとえ過ちを犯したとしても、すべてを受け入れ赦そうとする愛に、人間に対する希望を感じさせてくれる、素晴らしい作品です。ストーリー展開と出演俳優の演技も素晴らしく、心を揺さぶられ、見終わった後、深い余韻が心に刻まれます。
今年観た作品のベスト、というだけでなく、マイベスト入りしそうな映画の一つです。