モロッコ旅行記(8)メクネス→カサブランカ

1/3、疲れていたせいか、朝8時半頃起床。いよいよモロッコの旅も実質最終日である。ホテルに荷物を預け、目の前の道からバスに乗り、メクネスのメディナに向かう。

バスはエディム広場のマンスール門の前に到着した。

マンスール門↓北アフリカで最も美しい門、とのことだが、天気がよくなかったせいか、それほどの感動は覚えない。


エディム広場↓


まず、ここメクネスに壮大な王都創設を夢見ながら、その完成を待たぬままこの世を去った王ムーレイ・イスマイルの墓が安置されている、ムーレイ・イスマイル廟に入る。モザイクや彫刻が美しく、荘厳で神聖な雰囲気。しばし厳粛な気分になる。




ここの後は、風の道を歩いて、ダル・エル・マ(王都の飲料水などをまかなっていたという水の館)や、その隣にあるアグダルの貯水池などを見学するが、けっこうな距離を歩いた割には、わざわざ見るほどのものでもない。
エディム広場に戻り、メディナの中を歩く。メクネスのメディナは、フェズとは違って、もっと庶民的で現代的な感じである。
歩いている途中で、ラクダの肉を売っている肉屋を発見。


ブー・イナニア・マドラサ(神学校)やジャメイ博物館を見学。ジャメイ博物館は、昔の王宮で、現在は古いモロッコの建築様式や生活がわかる博物館となっており、展示もなかなか充実しているし、モロッコの伝統的な様式の部屋なども再現されていて面白い。


その後は、昼食を食べた後、メディナの中をいろいろ歩いてみるが、フェズほどの面白さはない。時間をもてあまし気味だったところで、雨が降ってきて、余計に楽しくなくなる。
雨が強くなってきたので、バスに乗って新市街に戻ることにした。新市街のカフェでジュースを飲みながら雨宿りして過ごす。天気がよくなかったせいもあるが、メクネスはそれほどの印象はない。元旦初日の出計画さえなければ、メクネスに寄らずにマラケシュにもう一日いればよかったかな、と思った。個人的には、時間がない人はメクネスには行かなくてもよいのでは、と思う。時間があったら、代わりにシャウエンとかエッサウィラに行ってみるとよさそう(自分は行っていないので経験に基づいてお薦めする訳ではないが)。

ホテルに戻り荷物をピックアップして、鉄道の駅、アミール・アブデルカデル駅に向かう。17:29発の電車を待つが、これがまた来ない。結局20分以上遅れてきた。
電車に乗ること3時間強。カサ・ボワジャー駅(カサブランカ)に到着。結局30分以上遅れて到着した。モロッコの鉄道旅行では、電車が時間通りに来ることはあてにしない方がいい。あと、2等車のトイレは汚くて使えなかった。トイレの近い人や長距離を移動する場合は、1等車に乗った方が無難かもしれない。

ここからカサブランカ空港駅までの電車を待つが、時間があったので、駅前の食堂で夕食。モロッコ最後の食事だったので、最後のタジンかクスクスを食べたかったが、カサ・ボワジャー駅前の食堂にはそのようなものはなく、残念。
駅に戻り、22:07発のカサブランカ空港行きの最終電車を待つが、これがまた来ない。結局20分以上待った挙句にようやく乗れた。
空港に到着し、ルフトハンザ航空のカウンターでチェックインを済ませる。いよいよモロッコともお別れである。
雨によくあったのが若干残念だったが、それ以外は総じて楽しいモロッコの旅だった。前回初めてモロッコ(タンジェ)を訪れたときは、フランス語がわからなかったこともあって大変だったが、今回は、フランス語で会話できるようになったおかげもあり、特に不便もなく、快適に旅行できてよかったと思う。