モロッコ旅行記(7)フェズ→メクネス

1/2、前日の夜、ワインを飲み過ぎたせいか寝つきが悪く、浅い眠りで変な夢を見てしまった。せっかくの初夢なのに。。
そんな訳で朝になってようやく寝られたこともあり、9時過ぎとちょっと遅い時間に起きて活動を始める。


まずは本日中にフェズを発ってメクネスに行くので、メディナのすぐ外のCTMバスターミナルに行き、メクネス行きのバスの時間をチェック。17時半発のバスがあったので切符を購入。25DH。安い。昨日のグランタクシーの300DHは高かったよなぁ、と再び思う。


バスの手配も終わったので、ホテルに戻って出かける準備をし、荷物をホテルに預け、フェズのメディナを歩く。
フェズのメディナの中は、迷路さながらで、さすが迷宮都市と言われるだけのことはある。ただ、あまり変な道を奥に入らなければ、自力で歩けないことはない(一度、通った道が戻ったらなぜか扉が塞がれていて、違う道を探さなければさらず、少し迷ったが)。フェズではガイドを雇った方がいい、ということを書いているガイドブックもあるが、自分のペースでフェズの街をぶらぶらと歩きたければ、特にガイドを雇う必要もないだろう(ただ、メインストリートを外れて、奥の奥まで彷徨い歩いてみたければ、本当に迷路のような街なので、ガイドがいた方が無難である)。
フェズのメディナは、マラケシュとはまた違い、人の暮らしに密着していて、独特の面白さがある。やはり、マラケシュと並んで、モロッコ旅行でぜひ訪れるべき地であると思う。


まずは、ダール・バトハ博物館を訪れる。モロッコの工芸品などを見学。
ここの庭園は、楽園を想像して造られたものだそうで、独特の雰囲気のある庭園であった。


その後は、メディナの中をメインストリートに沿いつつ、ぶらぶら歩く。車も通らない古代の迷宮都市の中に、人々の生活の様子が垣間見られ、非常に興味深い。




↓ロバが車の代わりに荷物の運搬などの役目を果たしている。


ザヴィア・ムーレイ・イドリス廟


いろいろと歩いているうちに疲れてきたので、昼食をとりながら休憩。
この頃はまってきたタジンとミントティーを注文。


ここのタジンもなかなか美味かった。


休憩の後は再び歩く。タンネリ(なめし革染色職人街)を見学。革製品のお店のテラスから写真を撮らせてもらう。

強い臭いがたちこめており、革製品の製造の裏にはこんな苦労があるんだなぁ、ということを感じる。


ぶらぶら歩いていると雨が降ってきた。どうも今回の旅行は雨づいているらしい。
フェズ・エル・バリ地区は一通り見たので、フェズ・エル・ジェディド地区にも行ってみる。メラー(旧ユダヤ人街)を通って、王宮前広場までぶらぶら歩く。この辺りは特に面白い訳でもないので、もし時間がなければ行く必要はないだろう。


そうこうしているうちに、メクネス行きのバスの時間が近づいてきたので、ホテルに戻り荷物をピックアップしてCTMのバスターミナルへ行き、メクネス行きのバスに乗る。
バスの中では疲れていて寝て過ごしたが、1時間45分ほどでメクネスに着いた。
辺りはすっかり暗い中、バスターミナルから新市街まで歩きホテルを探す。暗かったせいもあって自分がどこにいるのかよくわからず、ホテルにたどりつくまで時間がかかってしまった。プチタクシーを使った方がよかったかもしれない。
泊まったのはオテル・トゥブカル。部屋はまぁまぁだったが、シャワーのお湯が出ないのが辛かった。フロントに言ってお湯を出してくれーと頼めばよかったのかもしれないが、面倒くさくて、寒い中、水シャワーで我慢する。


シャワーを浴びた後は、夕食の場所を探して、新市街を歩く。メクネスはワインの産地で有名な場所で、イスラム教の国にしては珍しく、酒ののめるカフェバーや、ビールの看板などがそこかしこにある歓楽街である。
一つカフェバーに入ってみたが、髭を生やした現地の男達が、暗いカフェバーの中でワインやビールを飲んでいて、不良イスラム教徒という感じだ。モロッコの違う面をまた一つ見た気がした。
せっかくワインの飲める地に来たので、たまにはフランス料理でも食べながらワインでも飲むか、と、フランス料理の店を探してみたが、料理が美味そうな店は値段もそれなりで、逆に値段がそこそこの店はあまり美味しそうでなかったので、結局フランス料理はあきらめ、普通のモロッコ料理の食堂に行って夕食をとる。安いだけあって味も値段相応だった。
ホテルの部屋に戻った後は、ビールを飲みながら就寝。