モロッコ旅行記(4)マラケシュ→カスバ街道

12/30、この日は元旦にサハラ砂漠で初日の出を見るため、マラケシュ発2泊3日の砂漠ツアーに参加する。
申し込んだのは、Imagine Le Voyageという旅行会社が"Sahara Expedition"という看板を出してやっている2泊3日の砂漠ツアー。1日目にワルザザートからカスバ街道を行き、2日目にカスバ街道からメルズーガまで行き、そこからサハラ砂漠砂丘までラクダで行き、砂漠の中のテントに泊まり、3日目に砂漠からまたラクダでメルズーガまで戻り、車でマラケシュに帰ってくるというもので、昼食代と飲料代以外すべてコミで950DH(≒11,000円)という内容。すべて自力で行く場合の金額と手間を考えると格安であり、時間を効率的に使ってサハラ砂漠を観たいのであれば、お薦めである。
また、自分は、マラケシュに戻らずにフェズに行く予定だったので、3日目にツアーから途中で離脱して、フェズに向かうことにした(ただし、その場合もツアー代金は変わらない)。


朝7時集合ということだったので、まだ暗い中を早起きして、旅行会社の前に向かうと、一昨日旅行会社で予約をしたときにはまだ15人位の人数だったのに、もう40人以上はいるかと思う位の大勢の旅行者が集合していた。どうやら、初日の出をサハラ砂漠で見よう、といったことを考える酔狂な旅行者は、日本人に限らず世界中にいるらしい。
こんなに大勢いて本当に車に乗り切れるんかいな?と心配だったが、車は複数手配されていたようで、なんとかちゃんと乗り切れた。
ちなみに自分たちの車に同乗していたツアー参加者は、日本人7人、オランダ人4人、イギリス人3人(1人はポーランド出身)、スペイン人2人、オーストラリア人2人、という構成だったかな?(あまり正確に覚えていない)この位の人数を載せたマイクロバスで出発する。値段がそれほど高くない割には、車には特に不満もなく快適である。


まずはアトラス山脈を越えるべく、車は一路山へと向かっていく。途中、山肌には雪が少し積もっていたが、道は特に問題なかった。
途中のドライブインアルガンオイルの製造工程を実演していた女性たち。


アトラス山脈を越え、世界遺産にもなっている、要塞化された村、アイト・ベン・ハッドゥに立ち寄る。「アラビアのロレンス」などの映画のロケ地にもなった風情のある村である。




ここを観た後、近くのレストランで昼食。ここで初めてタジンを食べたが、ここのタジンは野菜があまりなく豆が入っているというちょっと変わったタジンだった。


料理はまぁまぁだったが、料理が出てくるのと会計に時間がかかり、ここのレストランで余計な時間を過ごす。ツアーで寄るレストランにしては段取り悪過ぎ。普段こんなに客が来ることがないのかしら?
そんな感じで昼食を終えた後は、ワルザザートを過ぎて、カスバ街道を車は走る。


途中、お酒が買えるスーパーマーケットに車が寄ってくれた。ここで新年を祝うためのワインとビールを買う。


やがて車はダデス峡谷に向かう道を行く。途中の風景↓


昼食にやたらと時間がかかったおかげで、ダデス峡谷にあるホテルに着いた頃にはすっかり真っ暗になっており、峡谷を見に行くことはできなかった。う〜ん、なんのためにここまできたのやら。。もう少し日の長い季節だとよかったのかも。
ホテルの部屋も、暖房設備がまったくないおかげで冷え切っており、かなり寒い。こういう寒い時期でなければ文句もない所なのだが。。ホテルの中にストーブのある談話室を発見し、夕食までそこで過ごす。


夕食は、ハリラとクスクス。まずまずの味で満足。ワインを飲んで話をしながら食事を楽しむ。
食事の後は、寒いのでシャワーを浴びてそこそこに寝た。