モロッコ旅行記(3)マラケシュ

12/29、この日は主にマラケシュの史跡巡りをして過ごす。


午前中に、アグノウ門、アル・マンスール・モスク、サアード朝の墳墓群、エル・バディ宮殿、バイア宮殿、ダル・シ・サイド(工芸博物館)と、だーっと観光。
エル・バディ宮殿の壮大さと廃墟となった様子に諸行無常を覚え、バイア宮殿の壮麗と言える芸術的な建築に感銘を受け、ダル・シ・サイドに並べられた年代物の工芸品を興味深く眺めた。


朝からたくさん観光した後、ぶらぶら散策しながら、フナ広場に戻り、昼食に。
↓エル・バディ宮殿の向かいにあった広場。


フナ広場に面したカフェ・トゥブカルにて、クスクス入りのMenu(定食)を食べた。


これがまたかなりのボリュームで、お腹がふくれ、結局夕食を食べる気もしなかった。


遅い昼食をのんびり食べた後は、プチタクシーに乗って、マジョレル庭園へ。ここは、1920年代にフランスのアール・デコの作家、ジャック・マジョレルが造園し、彼の他界後、イヴ・サンローランが買い取って修復、経営している庭園だそうで、入場料が高い割には庭園としては大して見るほどのものでもないが、この中にある美術館は、第二次世界大戦前のモロッコを描いたマジョレルの版画のほか、サンローランのコレクションである北アフリカの工芸品が展示されており、なかなか面白かった。


マジョレル庭園を見た後は、再びプチタクシーに乗って、伝統工芸館へ。ここは、モロッコの伝統工芸の実演風景と製品の数々を見ることができ、また、製品に値札がついているので、買い物の参考になった。スークでは商品の値段は付いておらず、すべて交渉で決まるので、できれば、スークでお土産を買う前にここに立ち寄って、大体の商品の相場観をつかむとよいだろう。


ここでお土産を見たりしているうちに、あっという間に暗くなり、フナ広場の方に戻る。できればこの日もフナ広場の屋台料理を楽しみたかったところだが、お昼のクスクスがまだ腹にたまっていたので、夕食はとらずに、スークをぶらぶら歩いて、お土産品を物色する。
美容にいいと言われるモロッコ特産のアルガンオイルが思ったより安かったので、いくつか買っておいた(100kgの果実から1l程度しか採取できないらしく、日本でいくらするのか知らなかったが、ネットで見てみると結構高いらしい)。もっとも、スークで売っているもので、本当に純度100%のなのかは?なところだが、本当にあの値段なら、女性の方はモロッコに行ったらアルガンオイルを買っておくとよいと思う。


そんな感じでマラケシュ最後の夜を過ごした後は、ネットカフェに行ってメールをチェックし、明日からの砂漠ツアーに備えて早目に就寝。
それにしてもマラケシュは本当に期待通り楽しい街だった。。今回は、元旦にサハラ砂漠に行くという日程の都合で2日間(正味1日半)しかいられなかったが、かなり観光に忙しく過ごしてしまったので、できればもう少しのんびり街を味わいたかったなぁと思う。できれば3日間ぐらい滞在した方が、もっとスーク巡りを楽しんだり、カフェでくつろいだり、ハマムに行ってみたりなど、もっと深くマラケシュを体感できてよいだろう。
またいつか再訪したい街である。