モロッコ旅行記(2)カサブランカ→マラケシュ

12/28、カサブランカの空港出発ロビーで朝の5時半過ぎまで過ごし、マラケシュに向かうため、空港駅へ向かう。
ここで、マラケシュまでの切符を買い、6時発の電車に乗る。ロアジスという駅で一旦電車を降り、マラケシュ行きに乗り換える。
乗り換え時間が20分ほどあったので、駅のカフェで朝食。


クロワッサンとカフェオレがうまかった。やはり旧フランスの植民地はパンがおいしいと実感。
朝食を終えてホームに行き電車を待つが、一向に電車が来ない。フランス語のアナウンスでどうやら20分遅れると言っていたが、結局電車が来たのは30分遅れだった。
(思い返せば、その後も、乗った電車はすべて遅れたので、モロッコでの鉄道の旅は、時間通りに電車が来ることを期待しない方がよい。鉄道を使う場合は、ある程度余裕を持ったスケジュールにしておいた方がいいだろう)
乗った電車が本当にマラケシュ行きだったのか自信がなかったが、1時間遅れで11時過ぎに着いた終着駅がマラケシュであった。


ここからバスに乗って、まずは今回予約した宿に向かうべく、旧市街の中心であるジャマ・エル・フナ広場へ。
今回の旅は、このマラケシュのフナ広場を訪れるのが目的の一つでもあったのだが、実際のフナ広場は広大で人も多く、馬車につながれた馬もいたり、屋台も出ていたりで、しばし圧倒される。


↓こんな馬車が広場にいる。


そんなフナ広場を経てまずは宿へ。今回は直前にネットで予約できる宿を探したため、コストパフォーマンスの悪い宿で我慢せざるをえなかった。マラケシュは世界的に人気の観光地で、宿は早くから一杯になるので、現地に着いてから宿探しをするような時間がない場合は、できれば早目に予約をしておくことを薦める。


宿に荷物を置いて早速観光へ。まずは昼食をとった後、フナ広場に面したカフェ・ド・フランスのテラスに上がり、フナ広場を一望する。マラケシュ観光のハイライトである。





ミントティーを飲んでしばしくつろいだ後、マラケシュメディナ(旧市街)を散策する。

マラケシュのシンボル、クトゥビア↓。美しい4面の塔である。


フナ広場に戻った後、スークを散策。いろいろな店が並んでいて、興味深い。マラケシュのスークは広大で、時間があれば1日でも散策しながらマラケシュを体感できそうであるが、時間もないため、主な通りを歩いてマラケシュ博物館の方へ向かう。




まずは、ベン・ユーゼフ・マドラサ(神学校)へ。美しいイスラム建築で、荘厳である。



その後、共通拝観券で拝観できる、近くのクッバ・バアディン(12世紀に建てられた水利設備)を観た後、マラケシュ博物館へ。クッバ・バアディンは時間がなければ観る必要はなかろうと思うが、マラケシュ博物館は、もともと宮殿として造られた建物で、なかなか面白かった。
マラケシュ博物館のパティオ(中庭)↓


マラケシュ博物館を観終わると既に暗くなっており、一旦ホテルに戻って休憩。その後、夕食をとるためにフナ広場の屋台に向かう。
この、夜のフナ広場が、またマラケシュの名物で、屋台あり、大道芸あり、と、毎日が縁日のような、あるいは祝祭のような、大変な熱気である。
100以上もあろうかという各屋台の前を通りかかる度に、「こんばんは、日本人!」と日本語で客引きが声をかけてきて、今夜の夕食の店を決めるのも大変である。



屋台でハリラ(スープ)や魚のフライ、ポテトフライを食した後は、そこかしこに人の輪ができている大道芸の数々を眺めたりして、夜のフナ広場を楽しむ。
整然としていたフランクフルトの街とは対照的だったせいか、こんな騒ぎが毎夜毎夜繰り広げられている場所が世界にあることに余計に驚き、そこに身を置いている今の自分の非日常感覚をしばし楽しみながら、夜の時を過ごした。
長い充実した一日であった。