ベンチャービジネス・ベンチャーキャピタル教育フォーラム@京都、に参加

土曜日は、京都で行われた、「ベンチャービジネス・ベンチャーキャピタル教育フォーラム 」に出席した。
夜行で朝、京都に着いて、サウナで汗を流してからそのままフォーラムに出席し、終わった後懇親会まで参加して、また夜行でトンボ帰りで東京に戻るという、超強行スケジュールですっかり疲れてしまったが、わざわざ京都まで出かけた意味はあったと思う。
とりあえず、日本のアカデミアにおける、アントレプレナーシップ教育の現在の水準と課題について、理解を深めることができた。


残念ながら、日本で、大学だけにアントレプレナーシップ教育を期待するには若干無理があると思わざるをえない。なぜなら、日本では、大学の先生も、大学を経営する人たちも、起業経験どころかビジネスの世界を知らない人たちばかりだからだ。
私が留学していた米国西海岸では、実際に起業経験やコンサルティング経験のある教授や講師が大学でアントレプレナーシップについて教えていたほか、起業家を育む空気・土壌が社会全体に存在し、大学だけでなく、ベンチャー・大企業ともに実際にビジネスに携わる方々や、NPOなども、アントレプレナーの育成や起業家支援などに携わっていた。
日本でも、産学官民が一体となって、アントレプレナー育成に取り組まなければ、日本経済の再活性化や、この閉塞感を打開することは難しいだろう。
フォーラムでも、慶應大学教授インキュベーションセンター所長の国領二郎氏が、SOI ASIAにおける、アジア向けアントレプレナー教育について紹介する一方、マレーシアでのアントレプレナー教育の進んだ取組みなども紹介し、「日本が他のアジア諸国に向けて、アントレプレナー教育を広める、というのはおこがましいことだ」と言っておられたが、まさにそのとおりである。私のこれまでの経験でも、日本人のアントレプレナーシップ起業家精神)は、インド、中国、台湾、シンガポールなど、他の国の人々と比べると盛んとは言えず、このままだと日本経済・日本企業はいずれ他のアジア諸国・企業に遅れをとっていくだろう。
(既に一人当たりGDPシンガポールに抜かれてしまったが)
日本にアントレプレナーシップを広げることが、今の私の課題の一つである。


フォーラムの懇親会を終えた後は、京都駅に戻り、帰路の合間に読む本を物色したが、面白い本を2冊手に入れることができた。
普段行かない旅先の本屋に行くことで、普段出会わない本に出会うことも、旅の面白さの一つである。