グーグルvsアップル ケータイ世界大戦 ~AndroidとiPhoneはどこまで常識を破壊するのか
技術評論社の編集者の方から、以下の本を献本いただいたので、読んでみた。
グーグルvsアップル ケータイ世界大戦 ~AndroidとiPhoneはどこまで常識を破壊するのか
- 作者: 石川温,四六
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2008/08/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私は残念ながら、モバイル業界にはそれほど詳しいとは言えず、またiPhoneも持っていないので、本書が類書と比べてどの程度のものかを批評する能力はないのだが、そうした前置き付きで本書について感想を述べれば、iPhoneとAndroidがどのような可能性を秘めており、またアップルとグーグルの戦略が今後どのような影響を日本のケータイ業界・モバイルビジネスにもたらしうるかについての理解を深める上で、私には役に立った。
ただし、著者が日本人のせいか、もっぱら日本市場に与える影響に多くの紙数が割かれており、今後の世界のモバイルビジネスへの影響についての分析は物足りない。モバイルビジネスは日本が世界の先端を走っている数少ない分野である一方、iPhoneやAndroidは世界に開かれたプラットフォームになりうるのであろうから、そうした世界市場を見据えた分析がもっと欲しかったところである(もっとも、海外に進出した日本のモバイルビジネスで成功例は少なく、現在の日本のモバイルビジネス自体がガラパゴス化しているのかもしれないが。。)。