テレビ進化論−映像ビジネス覇権のゆくえ

某D通の新規事業開発担当の方から、なかなかよくまとまってて面白いんじゃない、と言われたので、読んでみた。

内容としては、「放送と通信の融合」は、結局、どういう影響をテレビや通信の業界にもたらすのか、「融合」によってテレビはどう変わるのか、そして、それはテレビに代わる何かをもたらすのか、について解き明かそうとした新書である。


テレビ進化論  (講談社現代新書 1938)

テレビ進化論 (講談社現代新書 1938)


読んでみると、確かに、よくまとまっていて、なるほど〜と思った箇所もあったが、通読してみて、なにか今一つ物足りない感がある。

それは、一つには、そもそも、メディアやマーケティング・広告ツールとしてのテレビの効果・位置付けが、インターネットやモバイルの普及・発展によって、現代人にとって、どんどん下がってきていることによりもたらされる、テレビへの影響についての分析・考察が、本書では今一つ不足しているからなのかもしれない。
(もっとも、それは、冒頭に述べたように、本書の目的ではないのかもしれない)

それを解き明かすことが、今のテレビを超えるような日本発のメディア・コンテンツを創造することにつながるのかもしれない。今の自分の課題の一つである。