地域経済の国際化を考える旅

航空会社のマイレージが貯まりまくっていることもあり、積極的に海外に出かけることにした。

9月に、カンボジア・タイ
11月に、台湾
2月に、マカオ・香港

を訪れる予定。


行くのはアジアばかりだが、最近は燃料代高騰のおかげで遠くに行くと航空券が高く、またユーロ高の影響でヨーロッパは物価が高く、近くて安いアジアぐらいしか行く気が起きない、という事情もある(苦笑)。

とはいえ、今回の一連の旅に関しては、一応、自分の中でのテーマとしては、地域の国際化と経済発展との関係を視察してみたい、という目的がある。


カンボジア世界遺産アンコール・ワット観光の拠点であるシェムリアップは、アンコール・ワットを訪れる世界中からの観光客のおかげで、カンボジアの中でも徐々に経済発展が進んできている様子。
カンボジアというと、東南アジアの中でも発展の遅れた途上国というイメージがあるが、アンコール・ワットとともに、その経済の様子を観察し、今後を展望してみたい。


台湾は、中国との経済交流や、シリコンバレーとも結びついたハイテク産業の発展・集積をもとに、経済発展が進んでおり、今や台北にはアジア一の高層ビルもあるという。
昔は沖縄(琉球)と大して変わらず、明治時代に日本が植民地化してから経済開発を進めた地域であったとも聞くが、その台湾が、現在、(沖縄と比べても)いかに経済が発展したのか、現地を訪問して考察してみたい。


マカオは、2001年の外資へのカジノ解禁を契機に、中国本土からの旅行者を始めとして観光客を集め、今やついにラスベガスを抜いて世界最大のカジノの街となったそうで(参考)、現在もカジノ&リゾートの開発ラッシュが進んでおり、マカオ経済に激変が生じているとのこと。
その今熱いマカオ経済と、対照的に街の至る所に見受けられるという、東西の文化、新旧のスタイルが混在し、不思議と調和した街並み(マカオの歴史的市街地区は世界遺産にも指定されている)を観察してみたい。


私は、日本の地域経済活性化は、このような地域経済の国際化とともに進める必要があるのではないか、と感じている。

北海道や日本海側の地域は、ロシアや韓国などとの経済交流を深めることにより、九州は韓国や中国との経済交流を深めることにより、沖縄の与那国島のような地域は台湾との経済交流を深めることにより、もっと経済発展の可能性があるはずだ。
(今日の日経1面にも、与那国島と台湾との定期航路開設を阻む国の規制の問題が採り上げられていたが、地域経済の新たな可能性を引き出すためには、このような規制は改められないものだろうか)
カジノ解禁なども、本気でやりたい地域があれば、考えてもいいのではないだろうか。

日本の地域経済の活性化は、各地域みんなが東京を見るだけでは限界がある。地域経済の国際交流の推進をもっと真剣に考えるべき時期に来ているのではないだろうか。


PS
旅行ネタにもかかわらず、ついつい真面目なことを書いてしまいましたが、せっかくの旅の機会なので、留学時代の同級生と再会したり、世界遺産を訪れて回ったり、美味しいもの食べながらのんびりしたりもしたいな、とも考えています。^^