(株)ディー・エヌ・エー代表取締役社長 南場智子さんの講演を聴いて

昨日は、前日に引き続いて、「ベンチャー・プライベート・カンファレンス」に参加し、(株)ディー・エヌ・エー代表取締役社長 南場智子さんの講演を聴く機会がありました。

南場さんは、大学卒業後、新卒でマッキンゼーに入社し、途中、HBSに留学しMBAを取得し、マッキンゼーで歴代日本人女性3人目のパートナーの地位まで登りつめた後、起業し、創業当時はビッダーズというネットオークションサイト、現在はモバゲータウンで有名な(株)ディー・エヌ・エーを創業した方。

近年、我が国では、新興市場の株価が軒並み停滞している中でも、(株)ディー・エヌ・エーは株価を堅調に保っており、昨年12月には東証一部に上場。現在、経常利益100億円超の企業にまで成長しています。

(参考)ここ2年間の、(株)ディー・エヌ・エーの株価の推移(青色の線)と、ジャスダック株価指数の推移(緑色の線)及び(株)ミクシィの株価の推移(赤色の線)の比較


そんな南場さんの、起業以来、今日に至るまでの、(株)ディー・エヌ・エーの経営の道のりについての講演を聴いて、個人的に特に印象に残ったこと。


○ここ半世紀の間、日本ではグローバルなレベルの新しい企業が生まれていないことに危機感を感じるべき。今後は、世界をどれだけ意識して経営できるかが重要。自分自身、これまでドメスティックにやってここまできたので、この先自分の器をどうやって伸ばしていくかが重要だと思っている。
○(株)ディー・エヌ・エーの成功の秘訣は、伸びる市場で1番手になれたこと。ベンチャーで成功するためには、競争が激しくなる前にとにかく1番手を目指すこと。
○初めから起業するつもりなら、コンサルタントにはならない方がいい。起業してみて、コンサルタントでの経験は全然役立っていない。むしろ、今もコンサルタント時代に身につけたことをunlearnする毎日。


最後の点については、自分自身、コンサルティング・ファームで働いたことがないのでよくわかりませんが、真剣に起業を考えていた留学時代、マッキンゼーインターンの採用面接を受けた際に、パートナーとの面接で全然相性が合わなくて落とされた思い出があるので、まぁ、マッキンゼーの仕事と起業って全然違うのかなぁ、と思いながら話を聴いていました。

いずれにしても、今後、(株)ディー・エヌ・エーがグローバルなレベルで成功する企業に果たして成長できるのか、注目です。