インテレクチュアル・ベンチャーズのセミナー&レセプションに参加

日本でも昨年辺りからステルスモードで活動していたインテレクチュアル・ベンチャーズが、いよいよ、アジアを拠点とする活動を本格化するということで、創業者のネイサン・ミアボルド氏とエドワード・ジュング氏が来日し、日本オフィスについても開設の正式アナウンスをするためのセミナー&レセプションに招待され、昨日、参加してきました。


インテレクチュアル・ベンチャーズ(IV)は、わかりやすく言うと、将来の事業化を見据えて「発明」に投資をする、ファンドのようなもので、ベンチャー・キャピタル(VC)との違いは、VCは企業に投資するのに対して、IVは事業化前のアイデアに投資する、といったことのようです。既に我が国の大学や研究機関、企業と接触しており、提携に至っているケースも出てきているようです(参考)。


インテレクチュアル・ベンチャーズについては、パテント・トロールなのではないか、という警戒した見方もありますが、彼ら自身は、事業化以前のアイデアを積極的に買い取り、ライセンシングを進めることにより、これまで有効活用されていなかった知財の活用を促し、イノベーションの創出に貢献することを標榜しています。


いずれにしても、我が国では、技術のシーズはあるものの、研究開発の成果が十分に社会で有効活用されてきていない、という課題があり、インテレクチュアル・ベンチャーズが、こうした我が国の課題の解決に貢献し、我が国でのイノベーションの創出にもつながることを期待しています。


それにしても、このレセプション、大学、研究所、企業、VC、特許・法律事務所、官庁、マスコミなどから、ざっと見て300人ぐらいの人が集まっており、かなり盛況でした。会場も、グランド・ハイアット東京で豪華なものでした。インテレクチュアル・ベンチャーズがPRに力を入れていることを感じさせました。
(ただ、その割には、使っているPRエージェンシーの担当者が?という感じの人で、そこの所がなんとなく今一つだったかな。)


また、こういう場でないとなかなか出会わないような面白い人にも会えたり、昔の知人とも偶然再会して近況を聞いたり、と面白い出来事もありました。
世界は狭いな〜と改めて感じましたが、こういう出会いを大事にしていきたいと思います。