マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった

マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった

マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった

今週木曜日、著者のジョン・ウッドさんの講演に行くことにしたので、予習のために読んだ本。
著者のジョン・ウッドさんは、ノースウェスタン大学MBAをとった後、マイクロソフトに就職し、大中華圏の事業開発担当重役まで上りつめたとき、9年ぶりの長期休暇でネパールを旅し、ヒマラヤをトレッキングしていた際、学校の図書館に旅行者が置いていった本3冊しかない現状に心を打たれ、マイクロソフトを退職し、Room to ReadというNPOを設立しながら、途上国に図書館を広げる活動に取り組んでいる方である。
この本を読むと、高給も恋人も投げ打って途上国支援に取り組む著者の生き方に、正直、すごいなぁ、と驚くとともに(自分はここまで出来ないかな、と思う)、Room to Readの活動をここまで世界的に広げてきた著者の活動ぶりにも学ぶところが多い。
私もネパールやカンボジアなど、貧しくて教育の行き届いていない国々を旅したことはあるものの、著者のような情熱を自分自身ではそこには注げずにはいるが、いつか別の分野で社会に貢献する事業を行い、そこで財を成すことができれば、こうした国々の教育に取り組む人々に寄付などの形でサポートしたいと思う。
著者のような生き方が本当に幸せかどうかはわからないが、社会的起業を考えている人には、その情熱や大変さなどを感じることができるので、一読をお薦めしたい。