人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか

人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか

人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか

週間東洋経済の2007年上半期ベスト経済書ということで、ずっと前から気になっていたものの読んでいなかったのですが、最近のサブプライム問題の構造を理解する上でも役立つかな、ということで、週末読破してみました。

非常に盛りだくさんの分析で、読むのに疲れてしまうのと、著者の博覧強記ぶりを示すがための?いろいろな歴史学政治学社会学などの本からの引用ぶりが、ちょっと目に付きますが、それなりに読み応えのある内容でした。
米国の経常収支の赤字構造の問題や最近のサブプライム問題を引き起こした構造的要因、グローバリゼーションによる日本経済における「グローバル企業とドメスティック企業との格差」、それから生まれる所得格差や地域格差などの問題、グローバリゼーション以後の国家と資本との乖離など、最近のグローバリゼーションの影響について、理解を深めることができました。
できればもう少し読みやすくしてくれるとありがたいのですが。。